上海・福建省の記憶
友人と2人、カー君の結婚式に参加するため上海観光も兼ねて行ってきました。
日本の大学に留学している中国人同士が結婚することになり、国に帰って式をあげたのです。ぼくたち2人は中国語は分からず友人は外国も初めて。途中、中国の友人たちがぼくたちをサポートしてくれました。
当初は4日間のつもりでしたが、その時期は3連休と旧正月が重なっていて中国便はとても混雑していて席が取れずやむなく8日間もの休暇を取る羽目になりました。エアーチケットとホテルだけの3泊4日で36800円という格安のツアーで帰国便だけを4日後にずらしての手配でした。
はじめ上海の観光をした4日後に国内線で南に約700キロの福州という福建省の州都まで飛んでそこで迎えに来ていた友人達と共に車でカー君の家に4日間滞在し、再び上海に戻り1泊して帰ってきました。
上海はとても寒かったけど福建省のカー君の所はそれほど寒くはなくて皆親切でとても楽しくてエキサイティングな旅行でした。
上海駅前
友人と車で成田まで行き夕方の18:35発のUA837便で上海へ。迎えに来ていた旅行会社のミニバスに乗り他のグループの4人と共に好望角大飯店へ。夜10時半を過ぎていました。ホテルでちょっと休憩した後ぼくたちはさっそく食事をとるために外出。ホテルを出たら至る所で爆竹や花火が打ち上げられていて異様な光景でした。街にはほとんど人影はなくて(繁華街の中心からは外れていた所のホテルだったので)街灯も少なく薄暗い中で爆音だけが闇を支配していてまるで戦時下のようなちょっと怖いような雰囲気でした。ドドドドッ、バリッバリッバリッヒューン・・・ドッカーンという音で、もう日本人には信じがたいような情景でした。いくらなんでも、お正月とはいえ、はめをはずしすぎじゃない?花火などを上げている人はだいたい1人で打ち上げていて、笑っているわけでもなく楽しんでいるようにも見えずただ儀式のような感じでせっせせっせと点火しているのです。ビルのベランダからや狭い路地や小さな空き地など、至る所から打ち上げていました。こんなこと許されていいのかと思うほどでした。 歩いていると、たまにポツンと灯りのついている店がありましたが不気味な感じがしてとても入れるものではありません。しばらく歩き続けていたら眩しいほどの灯りのお店を見つけました。なんとローソンでした。ぼく達はさっそく中に入り飲み物や食べ物などを買ってホテルに戻りました。こんな感じの中国旅行の始まりでした。
ローカルフード一人2元(約25円)
2日目の翌日、この辺は中心部からは離れていて何もないから繁華街へ行こうと地下鉄乗り場へ向かう途中、市場がありのぞいてみるといろんな魚や、見たこともないような野菜や上海蟹、食用のカメや蛙も売られていました。すこし歩くととても混雑していたレストランを見つけました。混雑は安くておいしいという証です。ぼくたちは迷わず中へ入り空いたテーブルを見つけて席に着くとすぐにウエートレスが注文を取りに来て漢字だけのメニューの中からおかゆと鶏肉のおかずを注文して1人2元ほどで質素ですがおいしい朝食にありつけました。
南京路歩行街
その後、歩いて地下鉄駅へ。3元の切符を買い電車に乗り街の中心の駅で降りました。そして地上に出たら大変な混雑で週末の新宿のようです。人込みをかき分けながら見慣れない食べ物やおいしそうな食べ物を見つけては食べ歩きです。気温は4度前後と寒いので温かいものばかり食べたくなり、アツアツのおしるこらしきものが売っていたので食べてみたらあずき色をしたお米のお粥で甘い味がしました。甘党のぼくでも全部は食べられませんでした。ぼくたちは小さな商店やデパートへ入ったり探検気分で住宅地の細い路地に入り込んだりもしました。ホテルに戻ったら上海に住んでいる中国人の友人が訪ねてきて、あらかじめ頼んでおいた上海から福州までのエアーチケットを届けてくれましたが、彼女は結婚する2人の元へ届けてほしいと大きな荷物も持ってきました。
ぼく達はすでに日本にいる中国人たちから多くの荷物を託されていたのですがさらにまた荷物が増えたのです。それは1メートル以上もあるりっぱな額に入った結婚記念の新郎と新婦の写真など3点でした。いずれも梱包されていないガラスがむき出しのこんな大きなものを機内に持ちこめるか心配になりました。3日目 バスに乗り、上海でもっとも有名なお寺、玉仏寺へ。バスは1人1元で暖房が入っているバスだと2元でした。お寺では外国人のほかにも中国人の訪問者が多数お参りに来ていました。次に上海駅に行ってみました。駅前の広場には地方から出てきたらしい出稼ぎ者のような大勢の人達であふれていて、彼らは地べたに座ったり横になって寝ていたりして、ちょっと危ない雰囲気が漂っていました。地下鉄に乗り次に向かったところは上海の浅草といわれている豫園という所です。ここも大変な混雑でぎゅうぎゅうと押し合いへし合いの状態でゆっくりとしか進めません。やっとのことでショウロンポーで有名なお店に入って中国人と競うように注文してたくさん食べました。お祭りの時のような出店が隙間なく並んでいて、見ているだけでも飽きることはありませんでした。
4日目 上海を離れ結婚する友人のところへ。心配していた荷物は無事機内に持ち込めました。幸いに空席があり、3人分の席をぼく達の荷物のためにタダで使わせてもらう事が出来ました。福州の空港に着いたら中国人の友達が3人迎えに来ていました。そのうちの1人は日本で顔見知りのヨウブンさんでした。ぼく達5人は車に乗って出発。怖いほどの猛スピードで2時間ほど走って更にフェリーを乗り継いで友達の家に着きました。新郎と新婦が出迎えてくれました。5日目 結婚式当日。ぼくたちは美容院につれて行かれ1時間くらいかけてつるつるでつやつやの顔になって戻り間もなく島で1番のホテルにて結婚式が始まりました。宴会では料理が次から次と運ばれてきてその料理は20種類くらいはあったと思います。何の肉か分からない食べ物がありましたが、蛙やカメ料理はすぐ分かりました。それから牛の○○などなど。3時間ほど飲んで食べるのです。日本のようにかたぐるしい挨拶や気取った人達のスピーチなんかはなかったようです。乾杯して大勢の人にたくさんのご馳走を振舞うのです。わいわいがやがやとみんなおしゃべりにも忙しそう。300人以上はいたようです。お二人ともに幸福になって日中友好につながればいいなと思いました。最後にホテルの出口で主催者側が皆に大きなお菓子などの入った袋を配っていました。
三輪タクシー三角で乗れました
6日目 ぼく達2人だけで街を見て回りました。1時間以上も歩きまわって、あまり遠くに行き過ぎて帰りは3輪車のタクシーに乗って街へ戻りました。市場では大きなネズミが数匹、板に並べてつるされていてそれを見た友人は『中国ではネズミも食べるんだ~』と言って驚いていました。ほかの何軒かの店先でもそんなネズミを見かけましたが、実はそうではありません。ネズミを退治するための殺虫剤を売っていたのです。退治したネズミを展示して薬の効き目を証明しようとしているのでしょう。カー君の家に戻ってからお土産を買うために御茶屋さんにつれて行ってもらいました。種類がたくさんあり高級なものは驚くほど高価です。試飲させてもらったらそれはとっても甘い香りがして高価なのもうなずけました。7日目 上海に戻る日です。車で福州の空港まで送ってもらい、友人達と別れてぼく達2人は上海へ。1時間と少しの飛行で上海に着いたぼく達はタクシーの運転手に南京ホテルへと告げました。40分ほどで到着。予約はしていませんでしたがとってもきれいな広い部屋で眺めも最高です。2人分で330元でチェックイン。以前とは違って繁華街の中心です。
さっそくぼくは外へ出かけました。友人はベッドにねそべってテレビの孫悟空を見ていました。ぼくに中華まんを買ってきてほしいと言っていたのですが買わずに戻りました。彼を外へ連れ出すためです。夜になってからおなかがすいた彼を誘い2人で出かけました。あれこれとお店選びをしてけっきょく彼が選んだのはケンタッキーのお店です。彼が言うにはこちらのフライドチキンは日本のよりずっとおいしいのだそうです。う~ん、うまいっ!彼の言うとおりでした。
8日目
朝8時、ホテルをチェックアウトしてタクシーで空港へ。きのうの虹橋空港とは別の新しい浦東空港で1時間位かかりました。チェックインしたら搭乗券は14Aと14Bです。この番号じゃ、だいぶ前のほうだなと思ったら階段を上がって2階のビジネスクラスの席でした。ゆったり座れて食事もちょっと豪華でラッキー。こんな感じの旅行でした。
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